関西Meetup(2013年4月)
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーのいはらです。
今回の関西のMeetupは~

万博記念公園に来ましたよ~!!!!!
超いい天気!!!!!

目的はこれ!特別展「マダガスカル 霧の森のくらし」です。
マダガスカルというと、”島”と”バオバブ”というイメージしかなかったのですが、湿った貿易風があたる東部、島の中央部に広がる高地、そして乾いた風の降りてくる西部と、様々な気候が広がる国だそうです。
焼き畑や棚田など、アジアの生活に似た風景も見られます。

展示会場内には霧の森に住む人々の家が実際に設置され、釘を使わない家づくりや、窓の細かい彫刻などの手仕事を近くで見ることができました。

また、霧の森に住む人々に手紙を書くコーナーもありました。みんぱくの方が訳して、届けてくださるとのこと!また、住所を知らせておくと お返事ももらえるみたいです。私たちもそれぞれ、手紙を書きました。
Meetupに参加したメンバーの感想をご紹介します。
「展示の中に、観光化が進む村に住む人の声を集めたドキュメンタリービデオがあって、村長というか長老のおじいさんがこんなことを話してました。
『あなたたち(日本の研究者)はここに来て私たちのことを知った。それは良いことだ。でもそれだけでは対等ではない。私たちも日本のことを知りたいんだ』
この自分の家を貸すから、ここで日本の展示会をすればいいじゃないか、と言うおじいさんの言葉は真剣で、何かこれは大切なことを言っているなあと心に残りました。グローバル・ボイスがやろうとしていることにもつながる話じゃないかなと、インスピレーションをもらった気がします。」
「写真にある釘を使わない家、近づいて見ると無数の線や幾何学文様が彫られています。実際にその模様を彫るという体験コーナーがありました。
これがなんと難しい。
何本もの平行線を彫るのですが、まず等間隔に出来ない、力を均等にかけられない…ザフィマニリ(マダガスカルの中央高地に住む人々)の方たちの技術の高さを知りました。芸術ではなく、生活に密着した技術だからこそ今日まで伝えられ、これからも残っていくんだろうと感じました。」
グローバル・ボイスでは、アフリカ関連の記事をまとめた”African Voices of Hope and Change”という電子書籍を発行しています。こちらのページより無料でダウンロードできます。こちらは英語版ですが、いくつかの記事は、グローバル・ボイス日本語でも読んでいただくことができます。
・アフリカ:資源の呪いを越えて
・ケニア:「牛乳を飲もう!」ファーストフード世代への呼びかけ
日本の裏側に位置し、普段なかなか見聞きすることのないアフリカのニュースですが、グローバル・ボイスの記事を読んでいると、アフリカと一口にいっても、国によっておかれている状況は様々なのだなと知ることができます。
これからもグローバル・ボイスは大手メディアが取り上げない様々な声を紹介していきますので、楽しみにしていてください!
読みやすい記事について考える
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーいはらです。
最近、プロレスにハマっています!オカダ・カズチカがかっこいいです!
………………すみません、勝手なことを書いてしまいました。(コホン。)
今日は、読みやすい記事を書くにはどうすればよいのか、について考えてみたいと思います。
なぜ、読みやすい記事を書くべきなのか。
文学作品など書き手志向の文章の翻訳では、読みやすいことが必ずしもよいとは限りません。でも、世界で起こっていることを伝えるニュースの場合、読んでもらってなんぼ、伝わってなんぼです。そのために、読みやすい記事、読みやすい文章にする必要があります。
え~、日本語になってたら、とりあえずいいんちゃうん??と思う人もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
記事を読むのはあなたではなく、他人です。しかも、その人たちは英文と読み比べるでもなく、日本語だけを読むのです。
研究・調査目的などであれば、何度も読み返してもらえるかもしれませんが、多くの読者は記事を一度しか読みません。読者になにかしら訴える記事の内容が、上手く伝わらなかったら、もったいないと思いませんか?
どういう文章が読みやすいのか。
では、どういう文章だと読みやすいのでしょうか。
直訳気味の文章でも、読みやすい文章はあります。TechCrunch Japanの記事などは、翻訳記事という雰囲気はありますが、ひとつひとつの文章が簡潔で、とても読みやすいと思います。なにも、無理にこなれた表現にする必要はないのです。
よみやすい文章のポイントはいろいろありますが、以下の3つは、見直しですぐ改善できるものです。
・文章の係りと受けがはっきりしている
頭から読んだときに、形容詞などがどこまで係っているのかわからなくて、何度も読み直してしまう文章に出会うことはありませんか?文章を2文に分けたり、長い修飾語のある文章は語順を変えて主語と述語を近づけたり、ちょっとした工夫で文章の係りと受けをはっきりさせると、抜群に読みやすくなります。
・句読点が適切に使われている
句読点の位置は、日本語に翻訳するときに適当に打ったままになっていませんか?その時の読点は、翻訳作業での”区切り目”の場合が多いので、読点の位置の見直しは、必ずしたほうがいいと思います。
元朝日新聞記者でジャーナリストの本多勝一氏が書いた『日本語の作文技術』では、上記の文章の係り受けや句読点について、さらに詳細に述べられています。ぜひ読んでみてください。
・和語を織り込んで文の調子をつくる
『英日 実務翻訳の方法』(良書です。ぜひ読んでみてください!)では、日本語の語彙を和語・漢語・洋語の3つに分けて、それぞれの特徴を挙げています。
まずわかりやすいものから。
”洋語”はいわゆる外来語です。”ローンチ”など、ニュース記事であまりに多用されていると、ちょっとうさん臭い印象を抱いてしまいます。
”漢語”は大陸から輸入されたり、そこから派生した言葉です。”社会”や”経済”など、抽象概念を表すのが得意です。
そして、”和語”は昔からある日本語。”いとしい””せつない”など、「陰影に富んだ情景や繊細な心情を描写するのに優れ」ています。
たとえばsocietyは漢語では”社会”、和語では”世の中”となります。
そして、漢語は簡潔に物事を表現するのが得意ですが、同時に硬い印象になってしまうのが特徴です。英和辞書の定義には漢語が多いので、それをそのまま載せて訳文を作ってしまうと生硬な印象になりがちです。適度に和語を織り込むと、文章の印象がぐっと豊かになり、読みやすくなります。
たとえば
「我々は常に、ネット上の行動についての新規情報を世界各地で共有している」
という文章と、
「私たちはいつも、ネット上の動きについての新しい情報を世界各地で共有している」
という文章では、印象が変わると思いませんか?
よい翻訳記事に触れる
また、普段の生活でよい翻訳記事を意識して読み、上手い表現を盗むのも大切だと思います。
やはり、有名どころの雑誌の翻訳記事を読むと、レベルの高い翻訳者・編集者の手腕にほれぼれしてしまいます。クーリエ・ジャポンは、最高レベルの翻訳記事メディアです。(こちらから一部の記事が無料で読めます。)また、スポーツに興味がある人は、ワールド・サッカー・ダイジェストなど海外記者のレポートが載っている雑誌を読むのもよいと思います。
そうやって表現の引き出しを増やしていけば、いざ自分が翻訳するときに、すっと流れる日本語が出てくるときがあったりします。
以上、読みやすい記事について考える、でした。
ちなみにこちらの翻訳Tips(1)のページでも、メンバーの工夫について紹介しています。私自身、まだまだできていない点も多いのですが、このエントリーがトライアルの応募者さんや、メンバーのみんなの参考になれば幸いです。
ラテンアメリカ:「人類滅亡の日」にマヤの地を訪れる
あけましておめでとうございます。
今年もグローバル・ボイスでラテンアメリカの声を日本に届けたい鎌田です。
さて。日本でも話題になった「2012年12月21日世界滅亡説」。
NASAが説を否定するビデオをYouTubeにアップするなど大騒ぎでしたね。
この根拠(?!)になったのが、中米に栄えたマヤ文明の暦。
「滅亡の日」の現地の様子をお伝えいたします。
・マヤ文明について
マヤ文明は、メキシコ東南部、ベリーズ、グアテマラなどユカタン半島を中心に繁栄した文明。
紀元前3世紀ごろから発達しはじめ、密林の中に多くの都市を築いて繁栄した。メキシコのチチェン・イツァ、ウシュマル、パレンケ、グアテマラのティカル、そしてホンジュラスのコパンなどの遺跡が有名です。9世紀ごろから衰退し、16世紀にスペイン人に征服され歴史から消えました。
マヤの人々は都市建設、独自象形文字の利用、天文観測と正確な暦など高度に発達した側面がある一方、金属器は知りませんでした。
fig1. マヤ文明が栄えたユカタン半島。まだ多くの都市遺跡が密林の中に眠っているといわれている。
時々、「マヤって黄金帝国でしょ!」と言う人がいる。
が、それは南米のインカ帝国。
マヤのためにも、インカのためにも、本人のためにもぜひ訂正してあげてください。
・「滅亡説」のもとになったマヤの暦とは?
マヤの暦には、「バクトゥン」という区切りがあります。
1バクトゥンは144000日。
そして、マヤは13という数字を重視していました。
そのため13バクトゥン(太陽暦約5125年)はとても大きな区切り。
そして、太陽暦紀元前3114年にはじまった第13バクトゥンが2012年12月21日(~23日)に終わるということで、「滅亡説」にまで暴走してしまったのでした。
・当日の様子
マヤ主要遺跡を擁する中米各国は、この「滅亡の日」を外貨獲得チャンスとして準備をしていました。
各地で観光客を呼び込むためのプロモーション活動が展開され、遺跡周辺では特別イベントが行われていました。
私が訪れたのはホンジュラスのコパン遺跡。
21日は来場客でいっぱいになると予想し、前日に行ってみたら・・・あ・・・れ・・・?人が全然いない!

fig2. コパン遺跡を訪れました。
一方、遺跡最寄りのコパンルイナスの町は、世界各地からやってきた観光客で賑わっていました。観光客狙いの露店やクリスマスシーズンのイルミネーションもあり、夜までおおにぎわい。

fig3. 夜のコパンルイナスの町

fig4. コパン・ルイナスの中央公園のイベントの様子。ホンジュラス料理の試食会。町には外国人観光客がたくさんいたのに、この試食には現地人ばかり…?

fig5. コパン・ルイナスの中央公園のイベントの様子。夜はメインステージでショー。
このようにして21日夜は更け、そして、22日の朝はいつもどおりやってきたのでした。
・まとめ
2012年12月21日を過ぎましたが、地球も人類も健在です。
…と思っていたら、「2012年12月21日は計算間違いで、2015年9月3日が正しい」という新説が浮上中。
うーむ。
2015年9月3日にも滅亡しなかったら、また新たな説が出てくるのでしょう。
人類、しぶといです。
正確な日付の算出は専門家に任せるとして、新たなバクトゥンもグローバル・ボイス日本語を宜しくお願いします。
関西MeetUp(2012年12月)
こんにちは、翻訳ボランティアメンバーのいはらです。
今日は選挙日でしたが、みなさんはどのように過ごされましたか?
さて突然ですが、ここでご報告!先日、大阪にてMeetUpを行いました!

今回参加した5名は全員がMeetUp初参加ということで、ざっくばらんに意見交換。
専属メンバーがいない全員がボランティアの組織で、
いつもメーリングリストで意見交換をしながら進めていますが、
実際に顔を合わせると、いろんな意見やちょっとした工夫が共有できて、
うれしいですね。
また定期的に関西MeetUpを行おう!ということが決定しました。
変化の多い世の中ですが、GVは来年も、
世界中のいろいろな声を取り上げていきますよ!
GV史上初? 超空腹的Meetup
こんにちは、トライアルチーム、脇本です。
先月末、東京でMeetupが開催されました。
かなり遅ればせながら、その模様を簡単にご報告させていただきます。
参加者は計8名、初参加は私を含め5名。関西方面から駆けつけてくれたメンバーも交え、新宿の花園神社近くのカフェに集まりました。
5時という微妙な時間だったのでまずはお茶だけオーダー。
机の上はこざっぱり、話し合いはスムーズ。いい塩梅で進みます。
「あれを聞こう」「これ、提案してみよう」、事前にメモしていった内容が一つ一つクリアになって嬉しい~と同時に、 新たな宿題もどんどん出てきて気が引き締まります。
また、お仕事でも校正をしているというメンバーの「仕事が終わった後はPCを開く気になれない」という話に同感するヒトコマも。眼が辛いんですよね。。。
さて、ちょっとずつ歯車が狂いだしたのがここから。
まずは、混んで来たからと2時間ほどでお店を出されます。
(予約の時は食べ物頼めば4、5時間はOKって言ってたのに><…)
この時点で7時過ぎ。みんなお腹を空かせ始めてます。
メンバーMさんの「パスタ食べたかった…」の悲痛な声を断ち切るように近くのカフェに移動します。
まあ、次のお店で食べればいいよね~
2軒目 Cafe★Lavanderia

ユニークな看板。

ここは元クリーニング屋さんだったため、スペイン語で洗濯屋を意味する「カフェ・ラバンデリア」という店名になったそうです。
ところがなんとなんと、このカフェには食べ物が置かれていないという緊急事態><!
仕事先から駆けつけて合流してくれたメンバーの「何か(食べ物)頼んでいいですか?」の声にみんな押し黙ります。
…と、おもむろにメンバーの一人、Aさんが取り出したのがこれ!

画像小さくてすみません。タイからのいただきものというキャンディーとドライフルーツだそうです。
「タマリンド」のキャンディーは甘酸っぱく馴染みのある味でしたが、
「ロンガン」は何というか…面白い味。甘さの奥にぴりっとスパイシーな辛味が残ります。
みんなどことなく神妙な顔つきになり黙々と食しつつ、
メンバーOさんの「かつおだしの味がする」と言うコメントに納得したのでした。
後から調べてみたら「ロンガン」は「竜眼肉」と呼ばれ漢方薬としても珍重されているとのこと。
Aさん、貴重なものをありがとうございました。
さてさて、そんな空腹のなかでも話し合いはしっかり進みます。
話し合った内容はこちら。 ※GV参加者のみ閲覧いただけます。
すでにいくつかの計画が動き出していますね。
ということで、4時間強にわたるMeetUpは腹ペコのうち無事完了!
最後に2軒目のカフェで空腹をいやしてくれた?お猫の写真をおすそ分けします。

話し合いがスムーズに進むのはもちろんのこと、
オンラインの印象とはまた違うメンバーの存在感を感じられるのはMeetupならではですね。
参加者のみなさん、お疲れ様でした!
次回はおいしいものを食べながらにしようと心に誓いつつ、
みなさんにお会いできる日を楽しみにしています!
GV日本語チームインタビュー(11): 中嶌 歩
1.まずは自己紹介を
福岡出身。ワシントンD.C.近郊在住。フリーランスで翻訳や音声書き起こしの仕事をしています。みなさんご存知(?)アメリアでトライアルを受けまくり、合格したのは非常に限られた分野のみだった、ということで、今のところポチポチとやってくる依頼をこなしています。キャパがせまいため、たまにガッと仕事がくるとGVの活動から姿を消します。GV以外では野生動物保護関係のブログ(担当者の方が好きな動物をどうぞ、といってくださるのでいつもゾウがらみ)や、人身取引関連ニュースの翻訳のボランティアもやっています。また、友人に誘われて「世界中のアーティストの声をひろってe-book を作るプロジェクト」にも参加しています。
大学在学中は、人間文化学科という、心理学、哲学、文化研究なんでもありの学科にいました。教授との相性だけで最終的な専攻を選択したところ、なんの興味もなかった科学哲学(カール・ポパー)を学ぶことになりました。結果的には科学哲学の勉強、楽しかったです。いまだに日常生活でちょっと感じたことと繋げて一人頭遊びできるところも良いです。
好きなものは、音楽。ビートルズで育ち、ベースをかじっています。鎌田さんと同じく子供の頃は意味もわからないままいつも自分語で歌っていました。訳も自分の中で勝手に出来上がっていたので、歌詞がわかるようになって、目から鱗(裏切られた気分)なんてこともしばしばです。
他に好きなことは、本を読むこと、映画を観ること、ド文系です。散歩も好き、走ることも好き。フルマラソン完走歴あり。コツコツ派です。
2.GV日本語への参加のきっかけを教えてください
翻訳の仕事をさがしているときにたまたま目に留まったのが2011年の7月ごろ。それまでにも海外の友人たちのブログなどをよく読んでいて、一般メディアでは伝えられることのない動向を垣間見たりしていました。また、東北地震の直後から、日本の震災に関する国内メディアと海外メディア、そして民間メディアや個人の視点を見比べる機会があり、報道を受けとめる側の姿勢なんかについて考えていたところでした。そんな時期だったので、グローバル・ボイスを初めて知ったとき、「なんだかこれは世界の新しいかたちのメディアのようだなぁ。…そしてすでに日本にもコミュニティがあるなんて」とうっすら感動したことを覚えています。「しかも翻訳者募集中って、いまの自分にぴったり!」
3.個人的に思うGVの魅力・おもしろさは、何ですか?
世界中からの声が聞けるということ。内容も政治的なものから文化的なものまでさまざま。自分が好んで読む記事が、実はある特定の地域ばっかりだった、なんてことにあとから気づいて、自分の隠されていた嗜好に驚かされたりします。(笑)コミュニティとしてもユニークで活発です。記事を翻訳する際に、翻訳するその記事をなぜ選んだのか? をメーリングリストのメールで述べることになっているのですが、翻訳者のコメントを見て初めてその記事に興味が湧いた、なんてこともよくあります。メール上で記事翻訳のチェックをしあったり、記事の内容についてコメントしあったり、それぞれの見方をシェアしながら記事を仕上げていく雰囲気が好きです。また、私はグローバル・ボイス日本語のトライアルチームに参加していて、メンバーになりたいという応募者からのトライアル翻訳文をチェックするE(Editor)を担当しています。トライアルというのは、応募者をいわゆる、振り落とすため、ではなくトライアル期間のやりとりを通して、新メンバーが今後グローバル・ボイスにスッと馴染んでいけるようにと行っているものです。私はチェック係ですが、校正のプロでもなんでもないので、自分のできる範囲でガイドを務めるつもりでやっています。GVの記事を訳す上で必須のルールを教えたり、「リンク元の記事を読みましょう」とか、ですね。GVの記事は一見なんのことやらわからない記事もありますよね。これが実はリンクを拾っていくと実に深くて面白いんです! というようなGV記事の楽しみ方を、GV日本語のメンバーとして、トライアルチームのメンバーとして、応募者や読者のみなさんに伝えることができればいいなと思っています。
4.今まで翻訳した記事から、特に思い入れの深いものを紹介してください
どの記事も思い入れが深いのですが、音楽好きとして、「バングラデシュ:バングラデシュ・コンサート40年記念」という記事を訳しているときはひたすら楽しかったです。ジョージ・ハリソンが行ったチャリティーコンサート。何度もコンサートのビデオは観ていたのに、背景に何があったか全く知らずにいたことがわかって、、衝撃でした。ぼんやり知っていたつもりでしたが……いやいやまったく何も知らなかった! すぐわかった気になりやすい自分への戒め記事ともなりました。(笑)
コンサートをあえてアメリカで開催したということにどんな意味があったのか? や、いまでこそビッグネームをかき集めた「慈善コンサート」には商業的なイメージがついてまわるけれど、「バングラデシュ・コンサート」は著名なアーティストを集結させたチャリティーコンサートとしては史上初の試みであったこと、だから歴史に刻まれているんだということ、などを知ることができました。歌詞の部分的な翻訳もできて(させてもらえて、というかんじ)、超個人的に楽しんだ翻訳作業でした。背景を理解したおかげでシンプルな歌詞の深さに気づくことができて、それはそれは嬉しかったです!
ほかの翻訳者の自己紹介 もご覧ください。
トライアルのヒント -調査をしましょう
こんにちは、トライアルチームの鎌田です。
今回は、トライアルのヒントとして「調査」についてお話します。
グローバル・ボイス日本語では避けて通れないこの作業。
ぜひ「調査」もひっくるめて翻訳を楽しんでください!
なんで調査するの?
グローバル・ボイスの記事は、「市民の声」であるがゆえ、主要メディアが報じない事件であったり、地元民しか分からないネタだったりと、馴染みのない内容であることが多いです。
このため、いわゆる「英語力」が高い人でも、グローバル・ボイスの英文記事は理解が難しいことも珍しくありません。
逆に言うと、背景知識があれば、英語力がなくても理解できるものも多いです。
調査は、翻訳に必要な英文記事の内容理解はもちろん、適切な解釈やニュアンスを反映した訳語選択にも役立ちます。
つまり、翻訳の質をよくするためには、調査が必要不可欠というわけです。
調査ってどうやるの?
ここでは、私が行っている調査方法3つを、基本編、中級編、上級編として紹介します。
1.基本編 -記事中のリンク先を読む
グローバル・ボイスの記事は、個人のTwitterやブログからの引用が多いです。そのような場合は、大抵、引用元へリンクが貼ってあります。リンク先を読むと、引用部分の前後も合わせて読めるので、引用文の文脈がよく理解できます。
2.中級編 -関連情報を探す
記事に登場する地名、人物名、イベント名など固有名詞を日本語で検索をかけてみます。ニュース記事やwikipedia(全部信用してはいけないけれど)いくつか関連しそうなページを読んでみます。その記事に関連する情報収集ができるだけでなく、関連用語の日本語表記や言い回しなどもこの段階で学べます。
日本語で情報が少ない場合は、英語でも検索をかけます。日本語表現は学べないものの、情報量は断然多く、知識武装には最適です。
3.上級編 -質問する
調べても考えても分からない時は、思い切ってそのことを良く知っている人に質問してみましょう。調べるより聞いた方が正確で早いことも多いです。ただし、あまりしつこく質問しすぎて迷惑がられないように!
私は英文記事の執筆者に直接問い合わせたり、バイリンガル(スペイン語が原文の記事の場合は、スペイン語と英語のバイリンガル)の友達に尋ねたり、記事の舞台となった国に滞在している友人に確認したりしています。
まとめ
以上、3つの調査方法をご紹介しました。
もちろん、私の方法が絶対正しいというわけではなく(でもかなり正攻法だとは自負している)、人それぞれ方法があります。また、翻訳記事の一文一文こんな風に調査していたらきりがありません。
しかし、一つやってみるだけで格段に理解が進み、ご自身の翻訳の質が上がるのを実感していただけるはずです。
これからトライアルをやってみようとしている人、また既存メンバーにとっても、参考になれば幸いです。
おわり(^▽^)
復旧報告(2012/9/27)
昨日から不具合が続いていましたが、グローバル・ボイス日本語のページがアクセスできるようになりました。ご迷惑をおかけしました。
その他の言語のページも復旧の見込みです。
今後も応援よろしくお願いします!
障害報告(2012/9/26)
いつもグローバルボイス日本語を訪問いただき、ありがとうございます。
現在、グローバルボイス各言語サイトがDNSサーバ障害のため、つながりにくい状態となっております。
みなさまには大変ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
現在復旧のために作業を行っておりますが、何かお困りのことなどありましたら以下アドレスまでご連絡ください。
gvjapanese@gmail.com (@を小文字に変えてください。)
よろしくお願いいたします。
GV日本語チームインタビュー(10):鎌田麻以子
1.まずは自己紹介を
横浜市出身。メーカーで研究職をしています。現在は、休職してラテンアメリカでボランティア活動中。2013年3月に帰国予定です。
研究の専門分野は、マーケティング・リサーチ。厳密には、感性情報処理やエンタテイメント・コンピューティングです。「どうやったら人を楽しませることができるのか?」ということを、いかにもな風を装って調査したり、統計解析したりします。
好きなもの。
音楽は、ポップ中心に比較的幅広く、ロックもテクノもアンビエントや民族も。散歩は、マルチカルチャーな大都市&古代遺跡なら何時間でも歩けます。料理は、作るのも食べるもアジアンフードが一番のお気に入り。
英語に関しては、自慢ではありませんが、中学一年生の二学期で挫折。I,my,me,mineの区別ができませんでした。だって、全部「私」じゃん!
でも、アルファベットも分からない(5歳くらい?)頃から、CDに合わせて洋楽を唄っていました。気に入った曲はとことん気に入ってしまって、来る日も来る日も同じ曲を聞き、口が覚えるまで唄ってました。同じ曲の無限ループって、今思うと、私の家族にとってはとんだ災難でしたね。
その後は、「万一、街中で急に誰か(≒有名な海外アーティスト)に遭遇してしまったら、通訳いないし、その場で自分が英語話せないといけない」と妄想力で勉強しました。まだ誰にも遭遇していませんが。
2.GV日本語への参加のきっかけを教えてください
セレンディピティを大事にしています。GV日本語も偶然の出会いです。
あえてきっかけというきっかけを言えば、二つ。
まず、せっかくラテンアメリカに来たのだから、ラテンアメリカと日本の両方に役立つ何かをしたかったということ。もう一つは、休職前は会社でオンライン・コラボレーションの研究をしていたということ。グローバル・ボイスも、ボランティアが自律的に活動するオンライン・コラボレーション。これまではオンライン・コラボレーションを分析者として見てきたけれど、参加者として関わったら違うことが見えてくるかもって思いました。
3.個人的に思うGVの魅力・おもしろさは、何ですか?
理念に共感できること、自分の能力を活かせること、仲間とのチームワーク…というような高尚なところも気に入っていますが。
何より翻訳のプロセス自体が楽しいです。GVの記事は、他のメディアでは知ることのできない内容ばかり。タイトル眺めるだけで、知的好奇心が刺激されます。
さらに、一読しただけでは暗号に思える文も、前後を読みこんだり、背景を調べたりして、ようやく解読できたときの爽快感。子どもの頃あんなに憧れていた(でもある日あっさり諦めた)考古学者になった気分に浸れます。
そして、一通り翻訳が終わったあとは、他のメンバーと一緒にチェック&推敲。あやふやなところを残せないので、チェック依頼時には、不安なところなどを明示しておきます。そして、チェックを引き受けてくださった方と一緒に考えていきます。推敲のプロセスも楽しいけど、チェック担当者さんの個性が見えてきて、やりとり自体が楽しい。当たり前だけど、人と協力して何かをやり遂げるっていいです。
4.今まで翻訳した記事から、特に思い入れの深いものを紹介してください
ラテンアメリカの国々を旅してまわる記事です。記事の中に、実際に訪れたことのある中米ホンジュラスのインティブカ県が登場します。この記事を見た瞬間、「これは私が訳さねば!!」と使命感を抱いて訳しました。
インティブカの人々の食生活に言及する部分があります。私は彼らのコーヒーを飲んだことがあるし、パンも食べたことがあるので、味を思い出しながら翻訳しました。残念ながら、どちらも私の好みの味ではないです。
後日インティブカを再訪問した様子を「舞台裏」に投稿しました。良かったらこちらも読んでください。
宜しくお願いします。
ほかの翻訳者の自己紹介もご覧ください。
